前回までのおさらい
1 投資信託は、インデックスファンドを選ぼう
2 運用コストとしての信託報酬料に注目し、安いのを選ぼう
でした。
ハ~イ、2行で完結です。
ここまでは、暗記項目でした。
テストに出るのは、2択や○×問題ですので、簡単に得点できます。
そして、あなたは自分でより(better)なインデックスファンドを選ぶことが出来ます。
今回解説する資産配分については、暗記することではなく、あなたのこれからの資産運用をどのように描くのか、グラフを使った論述形式になります。
自分のしっかりとした考えを述べられるようになりましょう。
投資信託を含めたあなたの資産運用全体に大きな影響を与えます。
とっても重要な核になりますので、テストの配点は高めです。
しっかり自分の考えを構築しましょう。
とっても重要なところなので、真面目にいきますよっと。。
3 資産配分(アセットアロケーション)
教科書から引用してきました。
アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることをいいます。アセットとは「資産」、アロケーションとは「配分」という意味を持っています。
うむ、分かりやすく、完結にまとめられています。
以上!
この資産配分こそが、将来あなたが受け取るであろう利益を決定すると言っても過言ではありません。
とある教科書には、どこの銘柄やファンドを選ぶかより、このアセットアロケーションが投資の総リターンに90%以上影響を及ぼすとも書いてあるくらい重要です。
では、どのようにあなたのお金を配分すればよいのでしょうか?
残念ながら、答えはありません。
人それぞれの答えを自分で用意しなければなりません。
でも自分で決めろ!
と言われても困りますよね?
一般的には、年齢で資産配分を分ける方法が知られています。
「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者であるバートン・マーキル氏も著書の中でライフサイクルに応じたアセット・ミックスを考えてくれています。
著名な方々の教えを貪欲に学んでいきましょう。
ここでは、イメージしてもらえるように、簡略なグラフをYサラリーマンが作成しています。
若い人ほど運用期間が長くとれるので、株式多め。
短絡的な株式の大きな振れ幅(リスク)を乗り切り、最終的には株式の成長が一番の恩恵を受けられる過去の実績から、最近では、株式100%、債券不要論が吹かれています。
加齢するごとに、株式比率を下げて、債券などの安定的な資産比率を組み入れていく。
債券の振れ幅(リスク)の低さを基盤として、安定的な運用を目指すわけです。
シーゲル先生のよく使われるグラフも勝手に拾ってきました。
長い期間で見ると、株式(Stocks)の伸び率は右肩上がり。
リーマンショックなんてどこのあったのかわからないくらいです。
あの時の絶望感もどこへやら、株式は伸び続けています。
株式に比べ、債券(Bonds)はそれほど変わらないのが分かります。
株式重視のアセットアロケーションでいいのか?
Yサラリーマンは 否!!
と答えます。
世界中で有名な先生が、我々庶民のために考えてくれたアセットアロケーションを堂々と否定します。
以下の理由を上げます。
1 年齢なんて関係ない!
2 株式の大きな下降振れ幅(下落リスク)に金融資産が少なめの個人投資家は耐えられない!
3 日本人はとかくギャンブル好き過ぎる!
ということです。
補足しますと、
・人がいつ寿命を迎えるなんてわからない。
だから年齢で比率をわけるのはどうかと思う。
あなたの寿命が終わる時まで、あなたなりの投資を続ける覚悟を持ってほしい。
・若い人が株式MAXで投資運用して、いつ来るか分からない、そして、必ず来る、なんちゃらショックに巻き込まれたとき、投げ無しの運用資金が最大60%溶けて、平穏な生活を送れるでしょうか?
今までの人生で、お金が一瞬で蒸発していくような経験は無かったはずです。
人間は、減っていくことに対して、強烈にストレスを感じます。
(生きていくのに必要な感情らしいです。)
下落耐性のワクチンを打ってますか?
ないですよね?
精神的・金銭的ショックは、一度感染してみないと分かりません。
恐怖に憑りつかれます。
正しき判断は出来なくなります。
そうなる前に、処方箋は常に用意しておくべきです。
・今までATM預金や定期預金でほそぼそと何も考えず暮らしてきた人が、いざ投資を始めようとすると、欲むき出しで、高利回りを追いがちです。
とっても危険です。
カモネギです。
何度でも言いましょう。
〇〇です!
早く金持ちになりたい人は、早く破産してもいい人です。
確かに投資で素晴らしいスキルはあるのでしょう。
ただ、成功した人は、すごく運がいい人なのです。
ちょっと運が悪かったために、消えていった(退場した)人は多いはずです。
そして、運よく生き残った人が、SNSなどでドヤ顔してるだけです。
外野に惑わされず、あなただけの投資を初めて、そして続けてください。
リターンとリスクは常に、表裏一体です。
では、あなたを惑わすかもしれない、Yサラリーマンのおすすめアセットアロケーションを余計なお世話で紹介します。
軽く流してください。
名付けて・・・
もしかしたら、どこぞの誰かがすでに推奨しているかもしれませんが・・・
夜も安心して寝たいアセットアロケーション
※ あなたが自由に動かせる現金資産1000万円を想定しています。
株式 20%
債券 40%
現金 40%
株式 1:債券 2=現金 の比率です。
もうちょい詳しくすると、ポートフォリオになりますが、
株式は、アメリカ主体の外国株式で
現金は、生活防衛費と当面必要とするであろうお金をネット定期で
考えてみてはいかかでしょうか?
かの有名なヘッジファンドを率いるレイ・ダリオ氏も
「個人投資家のリスク許容度はそんなに高くない。」
株式は30%でいいと言っています。
このアセットアロケーションなら、株式の変動に一喜一憂することなく、かつ債券で比較的に安定運用でき、必要な現金も確保しています。
利回りもそこそこ期待できます。
最初の一歩は、これくらいがいいのではないでしょうか?
自分の欲にかなりのブレーキを踏んでください。
市場という欲望埋めく戦場で、生き残ることを第一としてください。
さすれば、世界経済の成長にどこかで授かれるはずです。
さてと、ここで出てくる格言をひとつ
「投資は自己責任で」^^;
誰もあなたのお金(運用)の責任を持ちません。
あなただけが、あなたの大切なお金の面倒を見ることが出来ます。
あなただけが、あなたのお金を愛せます。
あなたがお金に愛情を注げば、注ぐほど、将来お金はさらなる友達を連れて、いづれあなたの元に戻ってきます。
と教科書に書いてあったような^^
信じるかどうかは、あなた次第。
さて、えらい事を散々、ほざいてきたYサラリーマン。
「お前はどうやっているんだ?」
なんて質問が来ますかね?
過去記事にもYサラリーマンのアセットアロケーションは出ています。
ファンドの銘柄も出しています。
お手本になるかは別として、実際の運用はこちら
外国株式50%
国際リート25%
外国債券25%
簡単なポートフォリオは
外国株式は、S&P500と全世界が1:1の比率
国際リートは、先進国主体
外国債券も、先進国主体
全体として、リスク資産が多めです。
Yサラリーマンは、予想できる最大下落(下降リスク)を受け止める覚悟が出来ています。
下落耐性にもすでに免疫が出来ています。
だから、外国株式と国際リートを合わせた、75%ものリスクを享受できます。
まあ、外国債券も為替リスクが、もさっとありますがw
そして、しぶとく生き残り、これからの世界経済の成長の恩恵を、ちょいちょい授かるつもりです。
ただいま金融相場のお陰で、順調に推移しています。
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ここまでのまとめ
1 アセットアロケーション(資産配分)は、あなたの投資リターンに大きな影響を与えます。
自分で考え、自分でしっかり決めましょう。
2 最初のうちは、安全資産を多め、リスク資産を少なめが、平和な投資生活を送れることでしょう。
はやる気持ちを抑え、しっかりとした第一歩を踏み出しましょう。
3 世界経済の成長に授かるために、広く分散したファンドを組み入れ、アセットアロケーションを構築することが重要です。
ハイ、全部教科書に載っていますので、よ~く復習しましょう。
Yサラリーマンがあれこれと、ほざいたことには惑わされず、あなたなりのアセットアローケーションをじっくりと考えてください。
投資でもなんでもですが、自分で色々悩み、あれこれ考えている時が、一番楽しい時でもあります。
投資の分野でも、あなたが楽しいひと時を過ごせるように願っています。
そして、一緒にお金持ちになるための長き道のりを歩んでいきましょう。
終わりに
ここまでネチネチと書いてきた記事を読んでくれてありがとうございました。
すべて教科書に載っていることを改めて書く必要があるのか、ずっと自問自答していました。
投資で大成功を納めたわけでもなく、初心者に毛が生えた程度の自分が、何を偉そうに語っているのか。
ちょっと恥ずかしくもなったりしています。
書いているうちに、自分でも改めて気づいた部分もあり、頭の中で整理が出来てきたのは、自分には大きなメリットがありました。
最近目に余る、お金に魂を売った投資系~~~のインフルエンサー連中の、つまらない煽りを含めた言動が気になってしょうがありません。
再生回数稼ぎ、企業案件・・・金稼ぎに夢中な〇〇
インフルエンサーの養分になっているくらいなら、まだかわいいのですが、信者になった人々が振り回されて、実際の投資で痛い目にあうことも、これから出てくるのではないでしょうか?
(案件なしの)私が言うことに権威なんてなく、影響力も全くありませんが、教科書に書いてあることを、私なりに誠実に書いたつもりです。
何かしらの役に立てるなら幸いです。
たまたまこの記事を読んでくれた方には、しっかりとした資産運用の道を歩んでほしいと願っています。
一期一会に感謝!!
3階釣り部の中で、唯一読まれている資産運用記事があります。
お気楽に書いた記事ほどよく読まれるという摩訶不思議。
読まれるには何かしらの理由があるはずだが、当の本人にはさっぱりわからない現実。
こちらも一読願えればと思います。
ボチボチ釣りの話題がほしいところ
バートン・マルキール氏が書かれた投資本のバイブルです。
ただ、学者先生が言っていることは難しいので、中級者向けとなります。
内容が分かると、面白くなるんですがね^^